インナーチャイルドと出会う②
前回まで
恵美は39歳の二人の男の子を持つ専業主婦。
子育てで行き詰まりを感じ、自分の生きづらさを痛感し始めていた。
そんな時、潜在意識というキーワードを見つけ、ここにヒントがある!と直感した。
②ヒプノセラピーを学ぶ
恵美は最近、良い母親ってどういう状態なんだろうと良く考えていた。
子供にとって本当に必要なことを与えられる母親って?
そんな疑問が湧いていた。
そして、今の自分ではいけないと、常に思っているのを感じていた。
「自分自身のままで大丈夫と思えるようになりたい・・・」そんな思いで恵美は、心理学を学ぼうと考えた。
そして、いくつかの講座や通信大学、カウンセリングルームを訪れたが、ピンとくるものがなかった。
その中でヒプノセラピーのセラピストを養成する講座を見つけ心惹かれたが、怪しい世界だったらどうしようと怖気づいてしまった。恵美は、占いやスピリチュアルなどに全く興味がなかった。
なぜなら、「努力すれば何事も成せる。」と祖父がいつも言っていたから、その信念がしっかりと植えつけられていて、引き寄せの法則や占いなどはフワフワしたものに感じてしまうのだった。
それなのに、どうしてもヒプノセラピーの講座が目に留まってしまう。
ここに、話を聞きに行ってみよう!
渋谷のセミナールームには、既に20席ほどのパイプ椅子が明日からの講座のために並べられていた。
講師の男性は50歳くらいのシャツとジーンズのラフな装いで、執拗に勧誘する風もなかった。
「ヒプノセラピーは古来からある心理手法で、人間の根源的なものです。ある意味シンプルで簡単です。」
「結局、お悩みの根本解決はここ(潜在意識)なんですよね。ベテランのカウンセラーさんも学ばれたりしていますよ。」
全米協会の認定を掲げていたし、怪しいものではなさそうと核心をもった恵美は明日からの講座に申し込むことに決めた。
講座料金は専業主婦の恵美にはびっくりするほど高額だったにもかかわらず、なぜか迷わなかった。

講座の最初の数日は座学で理論的なものだったが、知らなかったことばかりで興味深かった。
中でも、こころの意識していない部分、つまり潜在意識はこころの97%と知ったのは衝撃だった。自分自身の心なのにコントロール出来ない部分が大部分だなんて・・・不思議を感じた。
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だから、自分にはっぱをかけてがんばっても、潜在意識が同じ方向、つまりがんばりたいと思わなければ力が発揮できないことがあると知って衝撃をうけた。
「努力すれば何事も成せる。」と信じていたのに・・・・
これまでがんばったのに上手くいかなかった受験や就職、恋愛などを思い出し納得した。要するに潜在意識的にはゴーサインを出していない方向性だったのかもしれない。
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恵美のように何度も同じ言葉が目に留まって、ハッとしてしまうときはありませんか?
わたしは、それは潜在意識からのメッセージだと思っています。
恵美は「どうしたら良い母親になれるのか?良い母親ってどういう状態?」と無意識にも自分自身に問いかけ続けていたから、パソコンの検索エンジンがバックグランドで動いているかのように無意識が答えを探し続けて、直感といわれる感覚でそのヒントを送ってきている。
3%の顕在意識では予想もしていなかった方法で、頭で考えると「それをやったらっていったいどうなるの?」と思ってしまいそうですが、直感に素直に従ってみるのも面白い展開になるかもしれません。

それから恵美は「努力すれば何事も成せる。」と信じていました。
同居の祖父が何度も繰り返し語っていた言葉は、幼い心の深い部分(潜在意識)に刷り込まれて、行動規範になっていました。
それが、これまでの人生を助けてくれた部分もおおいにあったでしょうが、そろそろ解釈を拡大させるときが来て、潜在意識について学ぶことが響いたのでしょう。
このように、何度も繰り返された言葉は、特に幼い子供に刷り込まれます。そのとき、怒られたり褒められたり、感情が大きく動いたらなおさら深く刻まれます。
そして、深く刻まれた信念は行動規範となってその人の人生を形作っています。だから、信念を変えれば人生も変わっていきます。
どんなふうに恵美の信念が変わって、人生が変わっていくのかお楽しみに!


